ZUMBAインストラクター・バイラちゃんの雑談ブログ

見た映画や美術展やライブのこととか、雑談を書きまくっちゃうぞー!!いぇーい

川島なお美さんと鎧塚さんの本「カーテンコール」を読みました

 テレビで「お二人の生活に密着」みたいなバラエティ番組を見て、好きになったご夫婦です。

カーテンコール

カーテンコール

 

私にとって、結婚前のなお美さんのイメージは「セクシーを売りにした中堅女優」で、気が強いんだろうなぁとか、友達になれないタイプだなと感じていました。

 

その後、彼女は鎧塚さんと結婚、バラエティ番組で共演して、新たな面をどんどん見せていきます。

 

カメラが回ってるのに、鎧塚さんと本音でやりとりしている様子が伝わってきました。そこにいる彼女は、ワインが似合うゴージャスな女性というより、気風がイイ姉御肌のおねえさん。たちまち親近感を覚えました。

 

二人のやりとりは面白く、見ているだけで楽しかった。

 

楽しい結婚生活ぶりを見せ続けてほしい存在だったのですが、その後まもなく鎧塚さんが目の病気で失明の危機と報じられました。

 

それに際してなお美さんは、こうコメント

「私は落ち込んだりしません。左目の視力と引き換えに。味覚や職人としての感覚はますます鋭くなり、これからももっと素晴らしい仕事を成し遂げていくと信じています。私生活では私が彼の左目になります」

 

強い。すばらしい。

 

苦難に負けず、そこから更に発展していこうと思う心。本当にたくましい人です。

 

その後、なお美さん自身も大病を患い、それが原因で亡くなられましたが、この本は自らの病気の経験を出版しようと決めていた彼女の最後の作品です。

 

闘病記ではなく、同じ病気を患った人たちへの応援歌のような思いでつづられているので、本来なら隠したくなるようなことも赤裸々に公開してます。

 

セカンドオピニオンで出会った沢山の医療従事者、代替療法の関係者に対する素直な思い、不信感と信頼も率直につづられています。

 

自分の病に対して、何を実践し、何をやめたのか。

 

完治すれば、選んだすべてが正解と言えますが、予後が良くないなら、選んだすべてが揺らぎます。

 

肝臓のがんになったことで、自分の愛したワインが原因として悪く言われるのはイヤだし、周りに迷惑をかけたくないから、手術したことも隠して仕事を続けていきたい。

 

そう願っていた彼女ですが、入院手術の情報がリークされマスコミで報じられます。

 

報じられたことで、ラクになった面もあったのでしょうが、この本からは「できれば一生、秘密にしたかった」という彼女の思いやこだわりが伝わってきます。

 

読んで号泣しそうな内容なのかなと危惧しつつ、この本を読み始めましたが、そうではありません。

 

彼女の意図を深く汲み取った鎧塚さんの手によって完成したこの本は、確かに「応援歌」です。テーマは重いのに、読み終えて不思議と、ムクムクと勇気が湧いてきました。

 

自分の命がけの闘病体験を元に、見ず知らずの他人に熱く応援歌を届けたい、そう思えることがすばらしいし、誰にでもできることとは思えません。

 

彼女から大切な宝物をもらったような、そんな気持ちになる本です。